ソフトウェア無線向けのアイデア

時間の調整を取る事が難しくなってきました。なかなかRebun関係の作業を進められませんが、EAGLE CADのデザイン・ルールを変えて自動配線具合を調べるなど、微速前進中です。
さて、以前買ったはじめて学ぶディジタル・フィルタと高速フーリエ変換―基礎・原理からよく理解するための (ディジタル信号処理シリーズ)を読み返していて、ソフトウェア無線の実験で面白そうなものを見つけました。
一つは解析信号(複素信号)化した振幅変調波の検波方法です。一般には通常の信号の絶対値を取ってLPFにかけると電子回路の包絡線検波と同じ復調方法になります。しかし、解析信号の場合、\sqrt{I^2+Q^2}を計算すると瞬時の振幅がわかりますので、LPFを通さずとも真の包絡線検波を実現できます。
南斗水鳥拳
もう一つはPLLの位相比較器です。信号波形で位相を比較せず、atan(\frac{I}{Q})を使って直接移送比較を行えばよいという考え方です。チャージーポンプの出力をNCOに入れる際、NCOは実際にはDDSですから波形に変換する前のNCOの位相と、参照信号*1の瞬時の位相を比較すればよいという発想です。うーん。こっちはどうでしょうか。atan()の実行に時間がかかるだけに思えます。実験のネタとしては面白いですね。

*1:解析信号化している