東芝製コンフィギャラブル・プロセッサの開発環境が一堂に

少し古いですが、MePワールド2004の記事です。6月に書いたように東芝は大連合を組んで組み込みメディアプロセッサを普及させたい考えです。ツールメーカーなどがずらりと並んでいますが、彼らは売れるか売れないかわからないものに手を出すほど甘くはありませんから、相当の投資を東芝が行ったと考えるのが妥当で、その分力の入れぐあい伺えます。
面白いと感じたのはプロセッサの構成を変えると連動してコンパイラの構成が変わる点です。どれくらい最適化が可能かどうかはわかりませんが、gccならアーキテクチャー定義を書き換えてビルドするだけでコンパイラを再構成できますから、比較的対応が簡単です。ソースが公開されているgccならではの技でしょう。
再構成はデバッガやシミュレーターにも影響が及びます。特にレジスタの変化はJTAG-ICEに直接打撃を加えます。はじめから最大構成に対応しておくしかないですね。
また、ソフトウェアが要求仕様を満たせない場合に、ツールが自動的にアクセラレーターを生成するシステムも紹介されています。