FFT性能を推測する

CORTEX-M3関係の資料を洗い直していたところ、NXPのニュースリリースに「[http://www.nxp.com/news/content/file_1679.html:title=120MHzCORTEX-M3マイコンで、1024pt 16bit FFT
0.89mS以下]」という記述を見つけました。
ここから少し推論してみます。CORTEX-M4コアのLPC4300は150Mhzで動作しますので、同じプログラムを0.71mS以下で実行できます。っここで荒っぽい推論ですが、CORTEX-M4Fコアが、32bit浮動小数点演算を16bit固定小数点演算と同じサイクル数で実行できるとします。すると、LPC4300は32bit 1024pt浮動小数FFTを0.71mSで実行できることになります。
1024pt FFTは512ptの複素FIRフィルタの実装に使われます。48KHzサンプルの時、512サンプルはおおよそ11mSですので、CORTEX-M4Fは、512pt複素FIRを1/7強のMIPS消費量で実行することになります*1
これはすこぶるいい値に思えます。いよいよLPC4300が楽しみです。

*1:FFTとIFFTのペアで実行するので