フォロワー

自分が遊びで何か作るとき、それを追試してくれる人がいるかどうかは、本質的にはあまり関係ないことです。が、みんなでやったほうが楽しいに決まっています。面白いからみんなもやれよ、という気分もあります。なかったらわざわざWEBに書いたりしませんな。
と、いったことを先の呑み会でわいわい話しました。
信号処理なんかだとフォロワーは皆無といってよく、皆さん一人ひとりわが道を歩んでいらっしゃるようです。でも、やはりいたほうがいい。そうすると、フォロワーにやさしい環境ってどんなものと考えてみたりします。

プラットホームの入手性
パーツとしてはDigi-Keyで買えるものでなければなりません。Blackfin, SHARC, C67いずれもDigikeyで買えます。x86の場合ボード単位で買えるという気安さもあります。ただし、オーディオ・コーデックの自由度はきわめて低いです。
いじりやすさ
浮動小数点が使えるプラットフォームはソフトの改変が楽です。SHARCとC67がいい。Blackfinは固定小数点ですのでIIRなんかを使いにくいという欠点はあります。
ツール
フリーが一番です。そうするとx86とBlackfinは問題なし。SHARC, C67は評価ボードを買うことが前提で、これは障壁が高い。ただし、自分が開発するときには評価ボードは必須ですが、フォロワーは期間限定の無料お試し版でもいいじゃん、という考え方もあります。

こうしてみると、やはり私の立ち位置からはx86は少し遠いです。TOPPERS/JSPで遊ぶという意味では魅力的なのですが、信号処理で遊ぶという意味では遠い。
BlackfinとSHARCは一長一短ですね。
私の立場だと圧倒的にBlackfinが遊びやすいのですが、追試をする人がいるとしたら、ダイナミックレンジの狭い固定小数点DSPは苦労するだろうなと考えます。Scilabアルゴリズムを練ってそのまま使える浮動小数DSPのほうが楽でしょう。