目標をたてる

この春のADuC7026関係の工作で、電子楽器を自作されている方々から、大いに影響を受けました。さらにWanderlustさんのディジタル・エフェクタでさらにやる気をそそられました。で、いろいろ見直しているところですが、どうもうこう、小さくまとまりすぎていた気がします。
ここは一つ高いハードルを設定して、がつがつと貪欲に楽しもうかと思ったわけです。

SDRボード

向こう1,2年の目標として、ソフトウェア受信機のコア・ボードを作ることにします。概略はこんな感じ。

  • コア・プロセッサはADSP-BF532
  • フロント・エンドに数十MspsのADC
  • ADCの出力をAltera Max IIで受ける
  • Max IIの出力をBF532のPPIで受ける
  • AC97オーディオコーデック
  • ブート用SPIフラッシュ
  • 低速DAC 数ch
  • 低速ADC 数ch

CPLDを使うのは、サンプル周波数の自由度を高めるためです。当面の目標の455KHzだといらないのですが、仮に10.7MHzに挑戦することになれば、これはあったほうが楽しめます。たとえば内部で矩形波を作ってディジタル周波数混合をし、CICフィルタでダウンサンプルするなどのアプローチも実験できるかもしれません。
AC97コーデックを使うのは、AD1836Aより小さく、外部の部品が少なくて済む上に3.3Vで動作するからです。また、ピン互換のICが多いのも魅力です。コントローラを開発しなければなりませんが、それだけの価値はあります。
低速のADC/DACはボリュームの読み込みや、バリキャップの制御に使います。そうするとDDSもあったほうがいいかもしれません。これはよくわからないところです。

ハードル

いくつか障壁が存在します。
まず、CPLDです。私はこの手のデバイスを全く使ったことがありませんので1から勉強です。いい機会だと思って取り組みましょう。
そしてTOPPERS/JSP for BlackfinのGCC対応。これは今年の目標としてあげていたものですが、真剣に実現しなければなりません。ためしにgccのツールチェーンをダウンロードしてきてBlackfin用にビルドしているところですが、binutilのビルドだけで数時間かかっています。なかなか手ごわそうです。Newlibの移植も必要です。
また、4層基板を作成する技術も勉強しなければなりません。一昨年の冬に少しEagleで遊びましたが、基板の経験は2層の手配線基板だけですので、これも1から勉強するようなものです。

面白そう

と、まあ、目標を一つ立てるだけで新たに挑戦することがわさわさでてきました。実に楽しそうでわくわくします。余所見をする余裕はなさそうですね。