デザインウェーブマガジン11月号

特集が「デジタル信号処理のハードウェア特集」です。浮動小数点型で記述されたアルゴリズムFPGAに落とすに当たっての

などに焦点を当てた特集です。ソフトウェア屋に限りなく近い私にはものめずらしさもあって楽しめました。性能はPCの百倍出ています。ただし、PCで動かしたソフトにどのような最適化をかけたのかが不明です。筆者らは「アセンブラで書いたが最適化オプション付のコンパイラのほうが高速なコードを生成した」と主張しています。このとき使われたコードが浮動小数点ベースなのか固定小数点ベースなのか、あるいはどのような並列度のコードが生成されたかは不明です。Pentium4はレイテンシが大きく、数値演算には向かないアーキテクチャですのでDSPだとどの程度の速度のコードを実現できるのか興味のあるところです。
FPGAを使う上でのメリットは任意の精度の演算器をいとも簡単に実現できることでしょう。こればっかりはリコンフィギュアブル・プロセッサでも引っ張り出さない限り太刀打ちできません。