シングル・エンド信号の差分化

AD1939のデータシートを読むと、サンプル回路として下の図のようなものが提示されています。

これ、だめです。2段目は単なる極性反転にしなければいけないのですが、LPFになっています。したがって、正負のパスの周波数特性が違っています。AD1835Aなどでは、この問題は修正されています。アナログ・デバイセズには連絡済。でもEZ-KIT Liteも同じような回路です。たぶんコピペで広がっているんでしょうね。
「いや、こうするとほんの少し広域のゲインが落ちるので特性がよくなる」なんて声もあるかもしれませんが、それなら初段をSallen-Keyなんかによる、2次のLPFにしたほうが特性がよいですからね。