AT91SAM7S

後悔^H^H公開日記:別館お仕事メモ帳で取り上げられているAT91SAM7Sのデータシートを、ふと斜め読みしてみました。
面白いなと思ったのは、オーディオ用の同期シリアルIFが付いていること。当然DMAが後ろに鎮座ましましています。すわ、信号処理!というのが普段の私ですが(笑)、さすがにコア周波数50MHzのARM7TDMIでSDRを作ろうと思うほどの勇者様ではありません。このコアはアセンブリ言語で書いても16bit MACに10サイクル以上かかりますので、5MMAC/S以下の性能です。これは20年前のオーディオDSPである、DSP56000の性能をかなり下回り、48kHzサンプルの場合、ステレオでチャンネルあたり50tapのフィルタしか組めません。信号処理をしている時間がありません。
ゲームのPCMサウンド用と考えたほうがいいでしょう。とはいえ、MP3プレイヤーを走らせるくらいの余裕はありそうです。
AT91SAM7Sは、日本でも試しているアマチュアのページを散見すること、LEGO NXTに使われていること、Pizza Factoryが対応していること*1、BestTechnologyや海外のメーカーから基板が供給されていて入手しやすいことなど、なかなかそそるチップです。

*1:LDスクリプトを読んでいないので、制限については不明