x86 Everywhere

都内某所でとある信号処理の寄り合いに参加。面白いプレゼン、活発な論議でした。
さて、席上言われたのはPCによる信号処理アプリの蚕食。FPGAを使っている人も、DSPを使っている人も、気がつけば組み込みではなくパソコンにアプリを取られたという声が聞かれました。こういう話になると、
「やれるもんならペンティアムで組み込みをやってみろ」
という発言が出ます。が、今回それに対して軽いジャブを放ってみました。
インテルは本気で1W狙ってるみたいですよ」

これにはさすがに一同唖然。しかし、参加者のほとんどはチップベンダーではないのですから、食わず嫌いをやめてPCを使ってみればいいのに、と思った次第

数年後は5W、1GHz、GPU搭載なんてCPUが組み込みを席巻しているかもしれません。だったらDSP/FPGAにかじりつかずにx86/GPUもにらんでいたほうがお徳でしょ。
ところで研究者が単精度浮動小数点を嫌うので、一般のスーパーコンピュータは倍精度です。このため、何もかも倍精度でなければならないと勘違いする人がたくさんいますが、研究が倍精度であっても、製品化は単精度なんてざらです。実際、CTスキャンや超音波診断装置といった製品は単精度浮動小数点演算で終わらせるものがたくさんあります。
そういうわけで、低消費電力、GPU内蔵のx86は将来医療や産業などの分野に大きな変革をもたらす可能性もあります。
だからというわけでもありませんが、最近は再びPortaudioに興味があります。PCをアップデートしたのでVMWareの仮想空間に小規模Linux環境を組んで、何ができるか調べてみたいと思っています。
問題は時間だなぁ。