CQ誌にソフトウェア・ラジオ基板

いしかわさんのところやRJBさんのところで触れられていた基板です。設計はJA7TDOで、Blogを読むこともできます。2系統のアナログ・スイッチを4相で駆動してIQ信号を作り出すという、メリゴ式SSBと同じ要領の複素ミキサーを使った基板ですQSD。局発周波数±24KHzの帯域をオーディオで受けて、復調はPCでやるしかけですね。RFはついていませんが、10m程度のアンテナをたらせば近隣の7MHzは受けられるようなので、冬休みの工作にしようかと思っています。
会社に置きっぱなしのトラ技8月号の特集に、PC用のオーディオ・フレームワークの記事があった気がします。それを使えば自分でPC用のSDRソフトも書く事ができるかもしれません。そうするとJI3GAB紹介しているportaudioにもちょっと興味があったりして。
いや、よそ見しすぎです。

部品発注した

いいじゃないですか。人間だもの(笑)。1500円。激安です。
回路に気になる点を発見しました。ミクサーである74HC4066の出力が、NJM2068によるローパス・フィルタに直結されています。NJM2068はオペアンプですので、一次のローパスフィルタを組むためにRCによる帰還抵抗が入っています。しかし、入力の直列抵抗がありません。これでは仮想短絡を反転・非反転入力間に作る事ができません。
よくよく考えて(74HC4066のオン抵抗を直列抵抗とみなしているのかもしれない)と考えました。それでも:

  • オン抵抗は同一ダイ上のもので3%程度のばらつきがある。IQのバランスが心配*1
  • そもそもアンテナ側はさらに高インピーダンスじゃないのか?*2

と、謎だらけです。簡易版なのだから気にするな、と言うところでしょうか。オペアンプの種類で感度が変わるというのも理由がわからず首をひねってしまいました。
あと、IC4BのA入力が局発に結線されていますが、これは入力の間違いですね。

*1:それを言うなら、帰還抵抗の精度が無指定なのも気にかかる。ここのバランスはIQのバランスにかかわる。

*2:10uHのLなので、7MHzのときのZは420jΩくらい