ESEC初日
TOPPERS
TOPPERSプロジェクトのブースを伺いました。ラッキーなことに、Eclipseベースの組込み開発環境PizzaFactoryを開発されているもなみソフトウェアの邑中さんのお話をうかがうことが出来ました。
- 組込みにターゲットを絞って軽量化したため、Eclipseの動きが軽い
- gccはプラグイン化している*1。プラグイン化したため、複数バージョンのgccをインストールしておいて瞬時に切り替えることが可能。
- 文字エンコードにはUTF-8を使っている。
- EclipseはThread対応だが、これはThread情報をgdbに問い合わせる副作用がある。将来的にはgdbを改造して組込みで必要なタスク情報を返すなどしたい。
managed makeを利用されるなど、参考になる点がたくさんありました。
書籍
Scilabで学ぶディジタル信号処理―DSPシミュレータで試しながら理解できる (ディジタル信号処理シリーズ)がCQ出版のブースで販売中でした。一冊取得。それはともかく、amazonの書籍情報めちゃめちゃになってますね。ディジタル信号処理による通信システム設計―演算の実装から信号の変復調・誤り訂正まで (ディジタル信号処理シリーズ)と混ざってますよ。
へそ!
Tensilicaのブースのお姉さま方は皆さん臍だしでした。おなか冷やさないのかな。「海外でconfigurable processorのよさが理解されないので仕方なく作ったのです」と言う非configurable-processorが、どんな顔をして聞けばいいのかわからない雰囲気をかもし出していました。日本では意外なことにConfigurable Processorの考え方が受け入れられ始めているようです。
ESECと小ピンマイコンの食いあわせ?
Freescaleはソリューションに傾いた展示、NECはサンハヤトの開発基板があったくらいで、PICやAVR、8051コア製品群などが見当たりません。いつものこととはいえ、ESECは「少量小規模生産はボードコンピュータで」と考えている節が色濃いです。
「小ピンマイコンブース」があれば面白いのに、と思った次第。この手のショーは所場代が高いので無理かな。
*1:普通の実行ファイルを使うことも可能