Cognitive Radio

最近、Reconfiguarable Radioとか、Cognitive Radioといった言葉を聞きます。前者はReconfigurable Logicを使って、SDRを実装しようというものですね。同様アイデアは別段新しいものではなく、SDRを作るという動機がそももそも再構成可能なラジオです。FPGAを使ったものも、数年前にMatlabEXPOで発表を聞いたことがあります。
Reconfigurable Radioという言葉が改めて注目を浴びだしたのは、おそらくはCognitive Radioの影響です。これは周囲の状況に応じて形態を変えるという、SDRの運用方式まで含めた考え方です。たとえば、

  • 近所に接続可能な無線LANがあれば、そこに接続する。
  • それが出来ないならば、加入しているPHSの圏内か調べる。圏内なら接続する。

という運用を考えます。現在はこの判断を人間が行い、かつ、それようのハードウェアを別々に用意しなければなりません。Cognitive Radioはこの判断を機械にやらせ、かつ、一組のハードウェアの構成をダイナミックに変えて対応しようと言うものです。
これらのほかに混雑しているサービスを避けて別サービスに相乗りするなどという方法も考えられます。たとえば無線LANの周波数が一杯なのでPHSに逃げるとか、無線LANBluetoothが互いに協調して渋滞を避けるといったことも考えられます。
特にアナログ系のハードルがたかく、デジタル系も消費電力が問題になりそうですが、Cognitive RadioはこれまでのSDRと異なり、民生にがっちり食い込めそうなので注目を浴びているようです。