VisualDSP Automation

VisualDSP++にはWindowsActiveXを利用したオートメーション機能があります。これを使うとVisualDSP++とはまったく別にビルドされたアプリケーションからVisualDSP++を操ることができます。
遠隔操作するアプリケーションとしてWSHを使うと、デスクトップ上のスクリプトファイルからVisualDSP++を操作できます。また、VisualDSP++自身もコンソールからWSHに通信できますので、VisualDSP++のマクロとしてjscriptVBAを使うことができます。
ためしに、次のような内容のファイルを作ってファイル名を"test.js"として保存してください。

Idde = WScript.createObject( "VisualDSP.ADSPApplication" );

Idde.printText( 0, "Hello" );

VisualDSP++を立ち上げ、このファイルをエクスプローラーでダブルクリックするとVisualDSP++のコンソールウインドウに"Hello"の文字が表示されます。このプログラムはWSHの組み込みオブジェクトを使って、VisualDSP++が内蔵するADSPApplication型のオブジェクトを生成し、そのハンドルを変数Iddeに代入します。そして次の行ではIdde.printTextメソッドを利用してVisualDSPのコンソールウインドウに文字列を表示しています。
ADSPApplicationに関してはVisualDSP++のオンラインヘルプに詳細な説明があります。
同様なプログラムをコンソール上で走らせて見ましょう。まず、VisualDSP++の出力ウインドウ上で右クリックし、Language⇒jscriptを選びます。次に以下のようにタイプしてエンターを押してください。

Idde.printText( 0, "Hello" );

先ほどと同じ結果が得られます。VisualDSP++にはデフォルトでADSPApplication型変数Iddeが用意されていますので変数を宣言する必要はありません。