スリム化

TOPPERS/JSP for BFは当初に比べてコードサイズが大きくなってしまいましたが、これは正式リリース時にライブラリをMT対応に切り替えたのが大きく効いています。しかし、もしいくつかの条件が満たされるなら必ずしも重いライブラリを使う必要はありません。
MT対応ライブラリが必要なのは、C言語の標準ライブラリの一部が再入不能になっているからです。これらのうち、malloc()が再入不能であるのはよく知られており、そのため、MTライブラリではmalloc()の中で割り込みを禁止して見かけの上で再入可能にしています。もし、malloc()をはじめとするヒープ関数群を使わないのなら、MT非対応のライブラリでも大丈夫ということになります。
そもそも、C言語の標準関数を使わないやりかたもあるわけで、その場合は大幅なダイエットが可能になります。ただし、___memcpy()のようにコンパイラが暗黙に読んでいる組み込み関数についてはライブラリとして提供する必要があります。検索機能を使ってソースを探し出し、独自のライブラリを組むのも手かもしれません。